コロナについて教育の立場から思うこと。

このたび、COVID19(新型コロナウイルス)の影響を受けて、考えたことを発信します。

生理の貧困

生理の貧困、が、話題になっている。

 

女性の生理に関する費用の高さが、明るみに出された。

ナプキンや下着、薬など。

 

それは、コロナ禍で、生活のお金に困っている人たちが、整理の費用に困っているという話からのものだ。

だから、困っている人に配るものの中に、生理用品が入れられたりした。

 

その次に出てきたのが、

①生理用品に軽減税率を適用してほしい。

②学校のトイレに誰もが無料で使える生理用品を設置してほしい。

③商業施設等のトイレに誰もが無料で使える生理用品を設置する、その生理用品の広告をトイレ個室内で流す。

というものだ。

 

①は、生理用品のうち、ナプキンやタンポンなど、誰もがすぐに思いつくような経血対応グッズが「生活必需品」と見なされないことが謎なので、

迷うことなくすぐに実行してほしい。

金額は小さいけれど、「生活必需品」だと分類してほしい。

 

②は、トイレットペーパーを設置する感覚で、設置していいと思う。

学校のトイレの取りやすい位置に置いておく。

これにすぐ賛成するのは、貧困が理由ではなく、生理用品を持ってトイレに行くのが恥ずかしいケースが多いからだ。

そして、10分しかない休み時間に手ぶらでトイレに行ったら、生理が始まっていることに気づいて、やばい!となるけれど、授業に行かなきゃいけなくて、トイレットペーパーで対応した状態でドキドキしながら1時間過ごさなければならないことがあるからだ。そのみじめさったら。

今日生理が始まるなんて思っていなかったから、生理用品を持ってきていなくて、ロッカーの中のものも切れていて、購買に買いに行かなきゃと思っても財布の中には数十円しかない場合もある。それで友達にも頼みにくい状態がある。

今日は4つ持っていけばいいかな、と思っていたら、それじゃとても足りなかった場合もある。

親との葛藤の中で、生理用品を買ってと言いにくいときもある。私は、ものすごく嫌だった。

だから、貧困が第一の理由ではなく、心理的な理由と女子だからこその「やば!」となった経験から、学校のトイレには生理用品があったらいいなと思う。

小学校高学年から性教育をするなら、性教育の一環として置いておいてもいいではないか。

トイレットペーパーを設置する延長で考えたら、費用は何とでもなると思うけど。

男子トイレとのコストの差が、なんてケチくさいことは言わないでほしい。

自宅で使う用に持ち帰る子がいるかもしれないけれど、学校に生理用品があるのが当たり前の毎日になれば減るだろうし、むしろそういう持ち帰らなければならない子のために設置するのが生理の貧困の解決だから、いいんじゃないだろうか。

 

③の商業施設は、ちょっと首をかしげる

個室内に動画が流れて、その広告を見た報酬として生理用品をもらえる、という仕組みに。

なんでもかんでも広告収入?

トイレって、広告を見るための場所なのか?そしたら、生理用品以外のメーカーも、トイレの中に入ってくるのではないか?

街で配られているティッシュみたいに、広告が印刷された生理用品ではだめなのか?

まあ、広告を流す、ということに抵抗を感じるのであって、生理用品が各個室内に置かれていたら便利だと思う。

 

生理用品に軽減税率を適用して「生活必需品」と認めること、ちょっとでも公の力で安くしてもらうこと、それが第一。

トイレットペーパーの延長でトイレに生理用品を置けるように、各メーカーに業務用生理用品のパッケージを作ってもらうことが第二。それを、学校に置けばいい。

メーカーは、業務用を安く作って出荷するか、業務用は試供品と割り切るか、をしてほしい。

 

一昔前まで、駅のトイレにはトイレットペーパーがなかった。

それが、いつのまにか、駅にトイレットペーパーがあることが普通になった。まさか、もう有料でしかトイレットペーパーがないところはないと思う。

だから、いつか、トイレの個室内に、生理用品があたりまえに置かれているようになればいいと思う。

 

生理にかかる費用は個人差が大きいから、生理の貧困をすべて解決することは不可能だ。

外のトイレに生理用品が置かれて、それですべて解決するわけじゃない。

でも、貧困解決とは違う意味で、生理用品の扱いを考えることはすぐにできるんじゃないかと思う。

 

私もあまり人に聞けないので、昨今の、生理のことがオープンになっている風潮はありがたい。