コロナについて教育の立場から思うこと。

このたび、COVID19(新型コロナウイルス)の影響を受けて、考えたことを発信します。

オンライン授業の計画を立てさせて

そろそろね、一年単位で、学校をこれからどうするかを考えなくてはいけないと思うのです。

まずは、オンラインなど、登校しなくてもできることと、できないことを仕分けましょう。

たとえば、英語の文法やリスニングはオンライン授業でできるし、国語の文法復習や書写も紙媒体でできる。理科の実験もオンラインで見れるし、家庭科の調理実習も家でできる。音楽の鑑賞もできる。

でも、たとえば体育のボール投げやサッカーはオンラインではできない。美術の陶芸はできない。音楽の合奏も難しい。国語のディスカッションも難しいし、英語のスキットも難しい。

オンラインの充実を!と言うけれど、すべてをオンラインでできるわけはないし、もともとオンラインは補助的なもの。登校して授業を受けることを前提に学校教育が作られているんだから、すべては無理。

オンラインでできることを夏まで集中してやって、秋から、オンラインではできないと判断されたことを固めてやればいい。極端な話、一日三時間体育でもいいじゃないか!一年で、あるいは受験までにつじつまを合わせれば!

 

そして。

何が一番オンラインで難しいかというと、

「評価」

なのです。

このような状況下でも、一学期の成績をつけなければならないらしい。

私の場合、提出物+小テスト+定期考査、で成績を出すけれど、小テストができない。無理やりオンラインで実施できても、成績に入れるわけにはいかない。だって、公正な実施は不可能だから。

就職試験の筆記を自宅でネットで受けたことがあるけれど、どの試験でも、よく理解していない母が邪魔をしてきました。線を引っこ抜かれたり(当時リビングで有線)、パズルみたいなものが多かったので遊んでいると思われたり、「ごはん手伝って!」とずっと言われたり。何度も説明したんだけどな。何秒で答えられるかが命の試験だったので、本当に困りました。自室でスマホ、という手段もあったけれど、英語とか見えないし、やはり階下から「いい加減に手伝いなさい!」と怒号。

どうやって試験を行う?

オンラインで試験実施が可能だとして、オンライン試験の作り方を教員たちは学ばなければならないし、思うようなものはできないだろう。

 

じゃあ、2学期制にして、前期後期にして、8月末に前期期末テストを学校で実施する。登校できない子は、自宅でzoomか何かで監視状態を作っておいて。

 

京都は、まだ、今後の学校をどうするのかを言ってくれていない。そうこうしているうちにゴールデンウィークに突入しようとしている。ゴールデンウィークに入る前に、どうするのか考えさせて欲しい。

無理だとわかっているけど、5月7日に始まると言われている以上、その体裁で計画を練るしかないのよ?

一年単位で考えてほしい。

一年でどうしたらいいのか、見本パターンを作ってほしい。

 

お店に休業要請をするのは補償がセット、なんでしょ?だったら、学校に休校要請をするなら、お金はよくわからないけど、どうすればいいのか示してほしい。

何度も言うけど、三月頭に一斉休校にしたなら、今回も一斉にして。自治体任せ、各学校任せっていうのはやめて。小出しにするのではなくて、学期単位、年単位での指示を出して、計画を立てられるようにして。

学校に休校に対するクレームが入りつつあること(みんな仕方ないというのはわかってくれているけど)、教員がオンライン授業のフォローとクレーム対応とで、職員室がコールセンター状態であることをわかってほしい。