コロナについて教育の立場から思うこと。

このたび、COVID19(新型コロナウイルス)の影響を受けて、考えたことを発信します。

そもそも帰省って

親と帰省する/しないで揉めて、

そもそも帰省って何だろう、と思った。

昨日のニュースによると、毎年12月29日が帰るピークで、1月3日が戻ってくるピークらしい。

6日間。

 

私の家族は、両親の実家がどちらも姫路で、うちが神戸なので、割と頻繁に(月に一回くらい)帰っていた。お正月は、1日に父方の祖父母宅に行って泊まり、2日に母方の祖父母宅に行って帰る、というのが定番だった。親戚全員集まれればよいのだけれど、仕事やらクラブやらでなかなか集まれず。ご飯食べて、おじさんは駅伝見て、私たちはバラエティ番組見て、近所のお宮にお参りに行って、くらいだった。

で、3日からバーゲンに繰り出して、だった。

受験があっても卒論修論があってもこのスケジュールだったので困ったのだけれど。

大学生になると、ほかの地域に進学した友達と会ったり。

 

6日間も実家に帰って、何するんだろう。

 

今年は、飛行機も新幹線も例年の4割ほどだけど使われているらしい。海外旅行等に行けなくなって、年末年始に帰省を考える人の母数が増えたとはいえ、これだけ言われていても4割が帰省する。(というか、ゴールデンウィークはあれほどオンライン帰省を叫んだのに、今回はそれほど言われていない気がする)

家族はともかく、友達と会うのは難しくないか?私も、友達を誘うのはできない。外で会うことになるし、それぞれ家や仕事の都合もあるだろうし、コロナに関する考え方だって違うだろうから。

実家に帰って、何するの?

 

というか、年末年始、ゴールデンウィーク、お盆と、日本中が「帰省」のために民族大移動をする。

実家を離れて遠いところに就職したり、結婚しにいったり、ということがあるだろうけれど、大型の休み→家族みんなでおじいちゃんおばあちゃん家で数日過ごす!というのが定番化しているというのは結構特殊ではないのか。

外国ではどうなんだろう。よく、外国の寮のお話で、クリスマスには実家に帰るって話があるけど、それは学生の話。

ちなみに歴史的には、70年代の高度経済成長期から、人が地元を離れて就職するようになる人口移動が始まったそうで、これが幕末維新より戦争より大きなことだと言う人もあるけれど、「帰省」どうこうが日本全体の話になったのは間違いなくこの時期からだよねぇ。

というわけで、この、「帰省」という現象にも十分研究の余地があるのではないかと思ったコロナ禍の年末。

社会学の中の、家族学というジャンルが、このコロナ禍を機にもっと活発化していいと思うんだな。

 

私は私で、まだ迷っている。

ずっと実家に帰っていないので、用事がたまりまくっているのだ。うーん…