オンライン教育のために
withコロナ、ということで、これからもオンライン教育を拡充していくことは必要だろうと思う。
生徒に一人一台PCやタブレットを、という声はよく耳にする。
でも、PC等を使うための教育を、という声はあまり聞かない。
私の勤務先はもともとオンラインを少し使っていたので、下地があった。
Google classroomを使っての連絡、指示、課題の配布と回収。スタディサプリでの補い。すべての子や教員が使いこなしていないとはいえ、既存のものがあれば、なんとかはなる。
PCも、ない子には貸し出しをしたので、機器がない、というところはないはずだった。
お金次第なので、PCを買わせたり貸したり、ということは早くできると思うんですよ、どこでも。
でも、PCの使い方、という授業はあっただろうか?
中3で「技術」、高1で「情報」の授業はあるけれど、それ以外にPCの使い方については学んでいない。
今、大学生でもPCを使えないと聞く。
レポートもスマホで書くそうな。
ひええ、と思うのは、古い世代。
PCのキーボード配列を、私は高校生のうちに電子辞書で身につけたけれど、まあスマホでも調べられるもんねぇ。
たしかに、ある程度までは直感で使えるけれど、将来のためにキーボード配列に慣れさせるとか、各機能を教えるとか、ネットの使い方や仕組みを教えるとかは、しておかなければならないんではなかろうか。
プログラミングも大切ですが。実際問題として。
そして、ネットリテラシー。
調べさせる、レポートを書かせる、という課題が多かったと思うのだけれど、
こちらからの授業もできず、図書館も使えない状態では、ネットで調べて、コピペしてアレンジして、というのがどうしてもメインになってしまう。
じゃあ、どういうサイトが、調べるのに向いているのか、どういうサイトがNGなのか。
コピペするときは何がマナーなのか。
参考URLはどうつけるのか。
調べたこと、コピペさせてもらったことと、自分の考えや意見をどう分けるのか。どう書けば、レポートとしての体をなすのか。
それを、みっちり教えたら、インターネットでの調べ物やそれを使ってのレポートがちゃんと書けるのではないだろうか。
レポートの書き方、文献やインターネットなどでの調べ方、というのは、学部一回生のときに、演習で習った。うちは少人数だったのと、メディアを扱う人もいたことで、そういうのを丁寧にやってくれた。といっても、院生さんの授業だったので、院生さんが必要だと判断してくれたのだろう。PCの使い方、は、ワードやエクセルなどについて大学で講座をやっていたので習いに行った。母がPC教室に通うというのでついていって習った。
つまり、きちんとしたカリキュラムの中ではPCについて習っていないのです。
レポートの書き方、というのも、実は習ったことがなくて、なんとなく自己流で書き続けている。ほかの子のを読む機会もない。
中学高校で必修科目にしていいんじゃないかなぁ。
オンライン教育、といったときに、機器の整備を!ばかり言われるけれど、
学校からの発信とか教員の技術とか言われるけれど、
子どもたちにオンラインを使いこなすための準備の教育をしっかりしなくちゃいけないと思うのです。
そしてそれは、こんなコロナ禍でなくても、いつでも必要な教育だと思うのです。
その充実を図ってもらえないだろうか?