国が学生の支援をして
立命館や早稲田などが、学生に一律のお金を渡している。
学費返還、となると難しいので、その形が無難だろうと思う。
実際に光熱費や雑費など、休校になったことが原因でいくらかは浮いているのだろうし、その分を渡すくらいは。
その代わり、学校も、オンライン授業対応などでたくさんの出費をしている。
そして、学生にお金を渡せるのは、一部の余裕のあるところだけだ。
学費免除を求める動きがある。
でも、それは難しい。
だって、学校は稼働していて、人件費などが発生しているもの。不足はあるだろうけど、オンライン等で代替手段を講じてなんとかやろうとしているもの。
国が、「オンライン環境等充実費」として、各大学や私学に補助金を出すべきだ。それで、環境充実のために各学校が出費する分をカバーすべきだ。
そして、学生には速やかに、給付型と無利子の貸付の奨学金を充実させて、必要な学生に渡すべきだ。
その上で、各学校に、休校になったことが理由で使わずに済んだお金を計上させ、学生に何らかの形で渡せるようにと命じるべきだ。後期の授業の減額でもいい。
各学校がするべき努力は、学費返還ではなく、奨学金の充実。そして、各校が持っているであろう学費免除規定や学費延納規定の緩和だ。それを学生に周知徹底すること。
教育機関として大学がすべきことは学生の応援だ。
学生がいなければ、教育機関としての大学は成り立たない。
でも、研究機関として、研究者養成機関としての大学がどうあるべきなのか。
それが、いま議論されていなくて怖い。
いま、留学できなかったり、発表の機会がなくなったりして、キャリアを経たれている研究者や研究者志望者がたくさんいると思う。
この先、科研費等の研究補助金が多く削られるだろうことも予想がつく。
いま進めている研究を断念しなければならない人もたくさんいるだろう。
学生が来られなくて、ただただネズミや細胞の管理に追われる日々の人もいるだろう。
私は大学を守るべきだと思っている。研究機関としての大学を。
だから、大学が自らの予算を大きく切り崩して学生支援にあたることも必要かもしれないけれど、国がお金を出すべきだと思う。
大学に進学するというのは個人の自由で、贅沢なのかもしれない。でも、学生を大事にしなければ、この国の将来はない。しっかり学んでもらって、育ってもらわないと。