コロナについて教育の立場から思うこと。

このたび、COVID19(新型コロナウイルス)の影響を受けて、考えたことを発信します。

甲子園だけじゃない

夏の甲子園が中止になった。

テレビでもニュースでも取り上げられた。

野球が好きな人はたくさんいる。毎年、甲子園を見ることを楽しみにしている人もたくさんいる。甲子園から毎年話題の選手が生まれる。甲子園で評価されてプロ野球の世界に入る球児がいる。甲子園を目指してずっと野球を続けてきた子が、親がたくさんいる。

甲子園が注目される理由はよくわかる。

ここぞとばかりに、いろんな人が「甲子園が中止になってかわいそう」というのもわかる。

でも、中止になったのは、野球だけじゃない。

インターハイも、吹奏楽も、合唱も、すべて中止になっている。すべての部活の大会が中止になっている。

 

学校って、何なんだろうと思う。

 

映画やドラマの学園もので、授業はほとんど映らない。

 

私も、授業で得たものもたしかに大きいけど、高校時代はクラブと行事と自分の仕事のために生きてた。

弱小クラブだったので、コンクールはあまり関係なかったのだけれど、それでもクラブ中心の生活だった。

クラブが生きがいになってる子は多いと思う。

そうじゃない子は、受験?

クラブも受験もしない子もたくさんいるはずだけれど。

 

特定の一部だけが取り上げられてかわいそうと言われて、取り上げられないものは日陰に入ってしまう。

その姿勢がいろんな報道や政策に通底している気がしてしまう。

 

クラブの実績で大学受験や就職試験に臨もうとしていた子にとっては、クラブがないというのは一生に関わる。

それで大学に入ったり就職したりしていいのかという問題はさておき。

学校とは何なのか、クラブとは何なのか、見つめ直した方がいいと思うし、落ち着いたらそれを議論するべきだと思う。