学校の機能とは
学校にはいろいろな機能がある。
今、言われている機能は3つあるんではないだろうか。
①子どもの預け先
②授業
③心の交流
休校措置を取られた際、真っ先に言われたことが①だった。
子どもが家にいることで、仕事に支障の出る人がいる、と。収入が減る、と。
②は、オンラインで、と国は言っている。
すべては無理ですよ。でも、なんとかするべく努力はします。
③は…がんばります。うーん、難しい。でも、子どもとしては一番求めていることかもしれない。
この3つ、分けて考えなければならないのではないだろうか。混同されているから、議論が進まないのではないだろうか。
個人的には、①が一番優先されているように聞こえる。
そもそも、全員が学校に行っているべきという前提で世の中が成り立っているのだ。学校も、会社も、政治も。
学校側は、今、②と③をなんとかしようと頑張っていると思う。そして、国や自治体からの具体的な要望はそれだと思う。
そして、②と③は、ツールを駆使すればある程度はなんとかなる気がする。
①は…やっぱり、どう考えても難しい。学校に、学童保育として機能してくださいと正式に依頼されればともかく。人数を限定して、時間を限定してならともかく。実際、自由登校させている学校もあるでしょうが。「善意」で。
学習の遅れは心配。ほんとうに。どうなるのって思う。
そして、学習の質も。ミニマムなことしかやってあげられないもどかしさ。
受験生は焦っているでしょう。ある程度は自分で教科書読んでなんとかなるかもしれないけど、説明してもらってわかることもあるし、やっぱり、人にすぐ聞ける環境って頼もしい。
あー、そろそろ小論文なんかを見てあげたい頃だ。志望理由書も。オンラインでできないわけではないけど…。
②はね、ああどうにかしてあげたいと、ほんとうに思うのです。
今年一年は、オンラインや課題を中心として、学校には週一回か二回ほどの登校日に来て(出欠はとらない)、紙ベース課題の提出や返却、実技科目、③なんかをできたらよいのだ、それが現実的だ、と思うのだけれど。それだと、①が解決しないのよね。
(登校日数規定っていったい何なんだという議論ができてきてしまうけど、必要最小限だけ登校するというスタイルの運用がうまくいけば、不登校の子などの対応に応用できると思う。)
①…難しい。
どうやったって「万全の衛生管理のもと」の実現は不可能で。登校させればすぐに学級閉鎖になることも見えていて。
学校とはなんなのか、を考えさせられてしまう。