コロナについて教育の立場から思うこと。

このたび、COVID19(新型コロナウイルス)の影響を受けて、考えたことを発信します。

無症状者を検査して病院を守れ

https://www.kuhp.kyoto-u.ac.jp/press/20200415.html

 

京都大学附属病院が、京都府立医大病院と声明を出した。

今は、無症状の人がPCR検査を受けるなら保険適用されないらしい。無症状の人も保険適用して検査を受けられるようにしてほしい、その人が感染していないと判断できないと内視鏡検査などの、感染リスクが高い検査ができないからと。

 

これまで、京大病院がこんな声明を出したことあった?

ないと思う。

 

京大病院は、感染症受入病院ではない。

そして、一般の病院でもない。

臓器移植を必要としている人や、癌の人、難しい病気の人、そしてiPS細胞を用いた臨床研究など、「大学病院」でしかできないことをしている病院だ。

それはすなわち、京大病院でしか治療できない人たちがいるということ、そして京大病院での研究が止まれば日本の最先端の医療研究が止まるということだ。

お医者さんが医療行為をできなくなったらどうする?

各分野、少人数ずつしか専門家はいない。代わりがいない。

お医者さんに限らず、看護師や薬剤師、技師さんや事務的な部分の人たちも。

そのお医者さんがいないことによって苦しむ人、亡くなる人が出てくる。

クラスターが発生したらどうなる?これまでにも院内感染はあったけど、対応できる範囲だったはずだ。コロナでクラスターが起こったら、難しい医療行為どころではない。

だから、大学病院は守らなければならない。

そして、これは長期戦なのだから、病院スタッフたち全員を疲弊させてはいけない。すでに長引く行動制限(飲み会ダメとか)、学会等の取りやめ、毎日の緊張状態、物資確保問題等で、お疲れだと推察する。

 

無症状の人はなかなか検査してもらえないことは知っていても、保険適用されないことは知らなかった。

守らなければならない砦はたくさんあるはずだ。

守ってほしい。

制度を、どうか、変えてほしい。