大学院生の支援を
さっき、安倍首相と山中伸弥先生の対談を見た。
先生が、大学院生には、家族を持っている人もいる、生活に手いっぱいの人もいる、支援対象にしてほしい、と言ったら、
首相は横にいる人に確認して、
「これから検討」
ということだった。
今、言われている「学生」は、学部生のことだと。
京都大学の特性かもしれない。
学部生より院生のほうがメインの大学は。
私は、「学生」に、当然、院生も含まれると思っていた。
院生時代にどれだけお金がなくて苦労したことが。
アルバイトと研究生活の両立がいかに難しいことか。
私が京都大学の人間だから、「院生」を当たり前に捉えているのか。いや、そんなはずはないだろう。だって、国が、大学院に行くことを一時期ものすごく奨励していたではないか。
たくさんのポスドクや高学歴ワーキングプアを生み出したではないか。
大学院生って、「学生」としての支援対象に入ってなかったの?
山中先生が言わなければ、無視されていたの?想定すらされていなかったの?
という、恐ろしいことを知ってしまった。
国は、研究や科学技術へのお金を削減し続けてきた。
私がいた教育学部は、安倍政権が、「役に立たない」と真っ先に切り捨てた。
これほどお金を削減し続けてきて、それで、ワクチンや薬の開発、医療の奉仕を勝手なときだけ求めるの?
山中先生でなければ出なかったかもしれない質問。学部生のいない、iPS細胞研究所の人だからできた質問かもしれない。
怖い。ほんとうに怖い。
大学院生こそ支援して。
今後、科研費だって研究費だって削られるだろうし、ポストも減っていくだろうに。
日本の将来はないよ。
山中先生が今日安倍さんに言った内容で、一番重要だったのはこれかもしれない。今までブログでもおっしゃってなかったから、院生の支援は。
大学院生の支援をお願いします。