コロナについて教育の立場から思うこと。

このたび、COVID19(新型コロナウイルス)の影響を受けて、考えたことを発信します。

大学院生の支援を

さっき、安倍首相と山中伸弥先生の対談を見た。

先生が、大学院生には、家族を持っている人もいる、生活に手いっぱいの人もいる、支援対象にしてほしい、と言ったら、

首相は横にいる人に確認して、

「これから検討」

ということだった。

今、言われている「学生」は、学部生のことだと。

 

京都大学の特性かもしれない。

学部生より院生のほうがメインの大学は。

 

私は、「学生」に、当然、院生も含まれると思っていた。

院生時代にどれだけお金がなくて苦労したことが。

アルバイトと研究生活の両立がいかに難しいことか。

私が京都大学の人間だから、「院生」を当たり前に捉えているのか。いや、そんなはずはないだろう。だって、国が、大学院に行くことを一時期ものすごく奨励していたではないか。

たくさんのポスドク高学歴ワーキングプアを生み出したではないか。

 

大学院生って、「学生」としての支援対象に入ってなかったの?

山中先生が言わなければ、無視されていたの?想定すらされていなかったの?

という、恐ろしいことを知ってしまった。

 

国は、研究や科学技術へのお金を削減し続けてきた。

私がいた教育学部は、安倍政権が、「役に立たない」と真っ先に切り捨てた。

これほどお金を削減し続けてきて、それで、ワクチンや薬の開発、医療の奉仕を勝手なときだけ求めるの?

 

山中先生でなければ出なかったかもしれない質問。学部生のいない、iPS細胞研究所の人だからできた質問かもしれない。

 

怖い。ほんとうに怖い。

 

大学院生こそ支援して。

今後、科研費だって研究費だって削られるだろうし、ポストも減っていくだろうに。

 

京都大学潰れるよ。そしたら東京大学もだよ。

日本の将来はないよ。

 

山中先生が今日安倍さんに言った内容で、一番重要だったのはこれかもしれない。今までブログでもおっしゃってなかったから、院生の支援は。

 

大学院生の支援をお願いします。