コロナについて教育の立場から思うこと。

このたび、COVID19(新型コロナウイルス)の影響を受けて、考えたことを発信します。

みんなが出勤するわけ

呆れることを聞いた。

どうして在宅勤務に切り替えないのかの理由。感染拡大のリスクがあっても、どうしてわざわざ出社させるのかの理由。

 

8時間働いているかどうかを管理できないからだと。

サボってもバレないからだと。

 

あ、あと、ハンコ押してもらわなきゃいけないからだと。

 

そんな理由なの???

 

この非常時に、やるべきことさえやれば、あとは昼寝しようがおやつ食べようが何したっていいじゃん。

私は自信ないですよ?夏休みも宿題できなくて、9月に入ってから泣きながら宿題やってた人なので、職場に行かなければ確実に一日中ぼけーっとして過ごします。ていうか、今から冬眠したい。切実に。疲れている。

というか、普段の仕事に比べたら、電話も出なくていいし、掃除とかの物理的な作業もないし、他の人と話すことも減るし、そもそも授業はなんとかするにしても朝の会とかクラブとか喧嘩の仲裁とかがなくなるので、仕事量が確実に減るんだから8時間働かないでしょうね。

 

お給料に見合っていないとか言われましても。

クラブ手当てやら出張手当てやら、本来もらえるはずだったお金がもらえなくなって、少し収入は減っています。クラブ、一日500円の手当だけど。ボーナスは減るかもしれない。

 

いま、友だちに、出勤していると言うと、驚かれることがある。

今は、ものを送るとかの物理的な仕事や、オンラインのための授業研修とか機材の準備、そして職場内でしか使えないデータの整理とか、すべきことが山ほどあるのです。だから、仕事に行かなければどうしようもないのだけれど。

でも、8時間以上働いているということを管理されるために行っているのではない。

 

働くってなんなのか、お給料ってなんなのか、考えてしまう。

仕事量や質ではなく、結局は時間なのか。

じゃあ、ぽけーーーっとして時間が経つのを待っているのが一番得じゃないか。

 

在宅勤務になったら、授業や自分の担当クラスのためにできるだけのことはするし、入試問題を作る気でいます。教材研究も、図書館には行けないけれどちゃんとする。春休みの宿題の添削もするし、フォロープリントも作る。それを8時間とカウントできないからだめ、と言われても。

 

大阪や滋賀から、広域から、みんなが満員電車に乗って職場に来て、職場で密集して空気をシェアしてまた帰っていく。

普段なら、職員室で全員が長時間一緒に過ごすことなんてないんだけど、今はすごい人口密度で長時間一緒にいる。

職場でないとできないこともたくさんあるから、完全に全員が自宅勤務は難しいと思うんですが。

でも、自宅勤務にできない理由が、労働の監視とハンコなら、それほどしょうもないことはないと思う。