コロナについて教育の立場から思うこと。

このたび、COVID19(新型コロナウイルス)の影響を受けて、考えたことを発信します。

やっぱりオンラインは全てじゃない

大学のゼミに参加している。

 

うちの大学は、自転車通学の人が多いというのが理由だろうけど、まあ雨が降るとほとんど学生は大学に来ない。暑くても来ないし寒くても来ないし風が吹いても雪が降っても連休の次の日でも来ない。先生も。

 

一応毎回大学に行って、大学の安定したWi-Fi環境で参加していたけれど、

雨降りだから自宅から一歩も出たくない。

それでもオンラインでゼミに出られるというのは便利だ。

まあ、いいのか悪いのかわからないけれど。

 

在学中は、ゼミの始まる前は、研究室で発表者を励ましていた。

ゼミが終わると、先生に呼ばれて先生の研究室で指導を受けて、

それが終わると、研究室で皆が出迎えてくれて、フォローしてくれたり慰めてくれたり、追加の質問をしてくれたり、アドバイスをしてくれたり、そっとお疲れ様のお菓子をくれたり、ランチ食べながら議論を深めたり、というのがあった。

でも、オンラインだと、そのゼミの前後がない。

一人で原稿を用意して、一人でしゃべって、1時間弱質疑応答の時間があって、それだけ。

堅い質問はできるのだけど、軽いことは聞きづらい。

ゼミって、ゼミの時間そのものにも価値があるんだけど、準備期間や発表の後にものすごく価値があったんだなと思わされる。

そして、日頃から一緒に生活している仲間感というものが、ゼミ発表に安心感と信頼感と緊張感をもたらしていた気がする。

 

今はオンラインしかないから仕方がないんだけど、

オンラインで終わらせてしまうことで、多くのものを失ってしまっている気がするんです。