コロナについて教育の立場から思うこと。

このたび、COVID19(新型コロナウイルス)の影響を受けて、考えたことを発信します。

なぜ飲食店が悪者にされるのか

蔓延防止措置、が京都にも出る。

再び、飲食店が20時までになる。

飲食店が感染リスクが高いなら、営業を制限して、協力金を払えばよい。たしかにそうだ。

みんなで大声でわいわいやるのは、あまりしない方がよさそうだねと思う。

なんとなく。雰囲気的に。

このコロナ生活になって一年と少し。それまで、随分と、他人の唾液のかかったものを触ったり、口に入れたりしていたんだな、とわかって、気持ちが悪くなった。もう、この感覚はなくならないと思う。

授業でしゃべるとき、唾液をたくさん吐き出していたんだな、とわかる。

こんなに唾液を意識して生きるようになってしまった。

 

また、仕事で疲れて、今日はごはんを外で食べようかなと思っても、ふらっと飲食店に入れない日々になる。

飲食店っていうのは、贅沢したかったり、わいわいしたかったり、そういう「ハレ」の場所かもしれないけれども、

ごはんを作れない環境にある人にとっては、「ケ」の場所でもあるのよ。

私は、ごはんを作るのが好きだけど、仕事で忙しい日が続いたら、22時までやっているスーパーに行くことすら難しい。

もう何にも考えたくなくて、とにかくごはん食べたい!って、定食屋さんに飛び込むことも、しばしば。

ごはん作って洗い物して片付けるのって結構しんどいし、

そういうために働いてお金もらってるんじゃない?

会食は我慢しても仕方ないけれど、日常のごはんを我慢したらやっていけない。

飲食はすべて一人で黙って、二人以上の場合は横並びで黙って、という飲食店ルールじゃだめなの?

20時までにしたら、感染しないの?

 

今の、「濃厚接触」の定義は、お互いマスクを外した状態で一定時間以上を一緒に過ごした、ということらしい。

マスクをするのが普通になっている以上、飲食の場くらいしか、そのような状況は生まれない。

飲食の場を介してクラスターが発生している、というより、「濃厚接触者」として検査する人たちの母数のかなりの割合を、陽性者と食事した人が占めているのだ。家族以外と外食することが「会食」なら、検査対象のうちのかなりの人が、「会食」を理由として「濃厚接触者」と特定された人なのだ。大学生の飲み会で感染が増えているのかもしれないけれど、検査対象となる「濃厚接触者」が、飲み会参加者くらいしかいないのだ。

だから、これ以上「濃厚接触者」を増やさないためには、「会食」の場をなくすことが必要なのだ。

でも、学校給食や会社員のランチをなくしてしまったら大変だから、昼間は外食していいけれど、夜はダメってなるんだ。

じゃあ、前みたいに、コロナ陽性者と同じクラスの人は全員「濃厚接触者」だから検査する、とか、同じフロアで仕事をしていた人は全員「濃厚接触者」だから検査する、とかいう定義に戻したら、「感染者」の数はもっともっと爆発的に増えるってことか。

マスクを外して一緒に飲食、っていうのが、最後に残った家族内感染以外の感染ルートだから、クラスター追跡としてできるわかりやすいことだから、

だから、飲食店がNGだとされるのか。

 

え、一人で黙食でいいから、20時くらいから外食したい。

だめ?

 

みんなでおしゃべりしながらだらだらごはん食べたいんだけどね、ほんとはさ。