接触しない文化
イタリアと違って、日本にはハグ文化がないから、と聞いた。
欧米の人は挨拶がわりにハグをする。キスをする。人との距離が近い。
韓国でも、初対面なのに、いきなり腕を組んで歩いたりする。
木曜日の夜にいきなりテレビで首相が一斉休校を要請した、ということには、私は意見がありますが(別の機会に述べます)。
子ども同士は、いつもやたらくっついている。
遊ぶとき、ごはんを食べるとき、クラブ活動。
意味がなくても、とにかく密着している。
私は女子校育ちなので、とにかく友達とくっついていたい!という気持ちはよくわかる。共学や男子校がどうなのかはわかりませんが。
くっついているから、風邪やインフルエンザが学校で流行る。
だから、休校措置によって、接触感染を防ぐことができるという意味はわかる。
虫が花粉を運ぶのと同じでしょ、と、同僚が言った。
言い得て妙だと思った。
虫は知らず知らずの間に、全身に花粉をくっつけて運ぶ。
その花粉が雌蘂に触れれば受粉成立。
ウイルスは目に見えないけれど、知らず知らずの間に媒介者となって運んでしまっているんだろう。
虫に例えるなら、密着する子ども同士が運ぶ、というのはわかる。
ハグしない。キスしない。
握手もあまりしない。
つまり、日本の大人同士は一定の距離を大体保っている。
パーソナルスペースが常に広い。
満員電車を除いて。
あとは、満員のエレベーター。
なんやかや、混雑して密集せざるを得ないところ。
なんで、見知らぬ人たちと長時間ハグに等しい状態を続けているんだろう?
だから、時差通勤、テレワークをするべきだ。
テレワークが結構不便だってわかっているんだけど。
早く、どこでもドアができないかなぁ。
というか、満員電車文化そのものを見直さなければならないだろう。ぎゅうぎゅう詰め文化を。
コロナウイルスの件がなくても、もともと皆が不快に思っているのだから。