コロナについて教育の立場から思うこと。

このたび、COVID19(新型コロナウイルス)の影響を受けて、考えたことを発信します。

オンラインとオフライン

管理職の先生とおしゃべりする機会があったので、オンライン授業のことを話した。

「オンラインは補助でしかない」という意見がここまで一致したことがなかったので、嬉しかった。

 

基本的なことを一方通行で授業するなら、オンラインでもできる。ただ、子どもたちの板書を写すスピードや理解度を窺うことが難しいから、本当に一方通行のものになる。だったら、スタディサプリなどの学校外の授業を借りれば間に合う。

授業のコメントを集める、ということは、オンラインは適している。でも、そのコメントの文法を正してあげたり、誤字を直してあげたりすることはできない。

漢字テストもできない。その他実技系の試験もできない。学校の設備を使うようなもの(実験とか調理実習とか)もできない。

私の教科は国語だけど、著作権の問題が厳しい。渡辺謙のめちゃくちゃ渋くて大好きな朗読があるのだけど、それを聞かせてあげることは難しい。(一時期でしたが、光村図書さんがオンラインで朗読を解放してくださったのはとてもありがたかった)

高3だったらある程度何とかなるけど、やはり中1さんなど低学年はオンラインじゃなくて直接見てあげたい。

 

ただ、子どもたちの側からしたら、授業を一時停止しながら見られるとか、わかりにくかったところをもう一度聞けるとか、メリットもある。

そして、国内の遠いところや海外からのゲストスピーカーを招くこともできる。

オンラインだと、手元を見せやすいというのもある。中学生の美術の授業に感動した。拡大や早送りを使って、映像のテクニックを最大限に活用していた。

 

コロナの流行が拡大していて先が見えない状況では、混乱していても仕方がないけれど、コロナが収束したあとは、うまくオンラインとオフラインの使い分けと組み合わせをできればいいなと思う。

基本はオフラインで、でも、オンラインやツールをうまく取り入れながらやっていきたい。